DETAIL
このリングは
モザンビーク産の非加熱ルビーを仕立てたものです
モザンビーク産のものとしては茶色みが少なく
純色に近いやわらかな赤色が魅力的なルビーです
ここのところ非加熱ルビーの
お問い合わせを立て続けにいただいているのですが
多くのお客様に共通しているのは
希少で価値がある+加熱処理石には価値がないから非加熱が欲しい
という点でしょうか
この現状は宝石の価値をつたえる
小売店側のあやまった行いによるものです
多くのジュエリーショップは希少性しか伝えません
加熱したルビーでもきれいなものは高いですし
非加熱ルビーでもきれいでないものは安いです
なにが違うのかといえば
非加熱には加熱処理石にはない
独特の美しさがあります
これはミャンマー産の非加熱サファイアですが
右の写真にシルクインクリュージョンと呼ばれる
結晶の成長方向に沿った針状の内包物があります
その他にも微細な内包物が含まれており
これが肉眼で見たときの美しさに影響を与えているのです
この石のかがやきは
ギラギラとした力強い照り返しではなく
水面が揺れているようなやわらかなひかりです
もちろん加熱すると色や輝きが良くなりますが
内包物が溶けてしまうので
その石が本来持っている特徴を失くしてしまいます
きれいになる一方でオリジナリティを失うのです
このルビーのオリジナリティは
石の縁側のやわらかな照り返しです
先ほどのサファイアとおなじように
微細な内包物が
やわらかな照り返しを生んでいるのです
もちろん非加熱ルビーすべてに
こういった特徴があるわけではありません
(オークションジュエリーには高品質すぎるあまり特徴が見当たらないものもあります)
なのでオリジナリティを感じる宝石に出会うと
うれしくなりますね
わたしはこういった非加熱らしい非加熱の石が好きです
一生使われるジュエリーに仕立てたいですから
ダイヤモンドも惜しまず高品質なものを使います
写真の精度が低く申し訳ないのですが
市場でハートアンドキューピッドと呼ばれるダイヤモンドです
幾何学的な矢の模様がすべてのダイヤモンドに表れています
黒色の目立つカーボンのない
透明度に優れたSI〜VSクラスのカラーレスダイヤですから
わずかなひかりでも輝いてくれるでしょう
リングの腕は絶対に変形しないよう
ある程度の幅と厚みをもたせました
脇石のダイヤモンドもすこし大きめなので
地金をここまで使わずとも幅は確保できたのですが
長く使えるジュエリーに仕立てるため
職人にお願いして仕立ててもらいました
本当のところを言えばとても良い時代ですね
2カラットサイズのルビー
それも非加熱でこの品質となると本来はもっと高いのですが
モザンビーク産ルビーの産出がはじまったのは
2008年とつい最近ですから価格もまだまだ安定していません
登場した当時から見れば3〜4倍になっていますが
近年のマダガスカル産やタイ産に比べると品質が抜きんでているため
まだまだ高騰していくでしょう
こちらの商品は店頭にありますので
実際にお手に取っていただけます
ぜひ遊びに来てくださいね
また、こういうルビーが欲しい!というお問い合わせも承っておりますので
お気軽にご連絡くださいませ
Pt900 モザンビーク産非加熱ルビー ダイヤモンドリング
ルビー 1石 1.99ct
ダイヤモンド 18石 1.13ct
素材 Pt900 11.5g
リングサイズ #12(サイズ変更可)
処理 無処理(ナチュラル)
産地 モザンビーク